生成AI(ジェネレーティブAI)のめざましい進化により、動画づくりがぐっと身近になり、誰でも気軽にアニメーション動画を作成できる時代がやってきました──。
はじめまして、Ny@Tech(にゃテック)と申します。
もともとWEBマーケティングの分野で活動してきましたが、2024年頃から生成AIの可能性に興味を持ち始め、現在は「DomoAI(ドモエーアイ)」などを使ってアニメーション制作も楽しんでいます。
近年、MetaやGoogle、Adobeといった大手企業も、画像や動画の生成AIに本格的に参入し、この分野はまさに戦国時代に突入しています。
そんな中、最近YouTube広告などで目にする機会が増えてきたのが「にじジャーニー(Niji・Journey)」です。
にじジャーニーは、もともとAI画像生成サービス「Midjourney」とのコラボレーションから生まれ、日本アニメ風のキャラクター画像の生成を得意としてきました。
そして現在は、「Niji Video(にじビデオ)」という機能が追加され、動画も生成できるようになったので色々と試してみました。
この記事では、普段使用している「DomoAI(ドモエーアイ)」と「にじジャーニー」を実際に比較し、それぞれの料金や魅力、特徴などをまとめてみました。
にじジャーニー(Niji・Journey)は、画像生成AI「Midjourney」を基盤として開発された、日本のアニメスタイルに特化した生成AIサービスです。
Spellbrush Japan合同会社との共同プロジェクトとして開発が進められ、日本のアニメやマンガの画風を高精度に再現できる点が特長で、とくに「かわいい系」のキャラクターイラスト生成を得意としています。
パソコンにソフトをインストールする必要がなく、ブラウザ上で利用できるWebサービスとして提供されています。
そのため、パソコンはもちろん、スマートフォンやタブレットからもアクセス可能です。
また、iOSおよびAndroid向けのモバイルアプリも提供されていますが、本記事では初心者でも扱いやすいWeb版をベースに解説しています。
当初は、静止画(イラスト)生成を主軸としていましたが、2025年6月に追加されたのが、「Niji Video(にじビデオ)」と呼ばれる動画生成機能です。
Niji Videoを使うことで、約5秒間のアニメ動画を生成することができるようになりました。
この機能の登場により、静止画だけでなくアニメーションまでも生成できる統合型のAI表現ツールへと進化しました。
近年、テキストや画像から動画を生成できるAIサービスが次々と登場しています。
にじジャーニーと関連または競合する主要なサービスについて、機能や用途の観点から簡単に比較・分類し、それぞれがどのような立ち位置にあるのかを整理したのが、下記のマトリクス(表)です。

では、それぞれの動画生成AIサービスについて簡単に説明をしておきます。
Sora2は、ChatGPTを開発したOpenAIが提供する、テキストプロンプトから高精度な動画を生成できるAIモデルです。
2024年に発表された初期のSoraモデルを基に改良が加えられており、現在は一般ユーザーでも専用のWebサイトなどから動画生成を試すことが可能です。
多様なスタイルに対応しており、特に煙や水の動き、人物の所作といった物理的な挙動を比較的自然に表現できる点がSoraの強みとされています。
一方で、その再現性の高さゆえに、実在しない出来事であっても本物の映像と誤認されやすいという側面も指摘されています。
アメリカのRunway社が提供する生成AIで、テキストや画像を入力として短い動画クリップを生成できるサービスです。
映像クリエイターやデザイナーを中心に、広告制作や芸術的な映像表現を制作する用途で使われることが多いようです。
写実的な映像と幻想的な表現が混ざり合ったようなクリップや、抽象的な映像表現に適しており、映画のコンセプトムービー、ミュージックビデオの試作、SNS向けのショート動画などに活用されています。
Kling AIは、中国の大手動画プラットフォームを運営する Kuaishou(快手|クアイショウ) によって開発された動画生成AIです。
当初は中国の携帯電話番号がなければ利用できませんでしたが、2024年7月頃からメールアドレスのみでアカウント登録が可能となり、中国国外のユーザーにも広く知られるようになりました。
人物の動きやカメラワークを含むシーンでも破綻が少なく、リアル寄りの映像表現や複雑な構図の再現に強い動画生成AIとして評価されており、Soraと並んで名前が挙がる存在となっています。
DomoAIは、既存の画像や映像をもとにアニメーション風の映像へ変換する機能に強みを持つAIサービスです。
自分で撮影した実写動画をアップロードすると、元の動きや構図を保ったまま、映像全体の画風をアニメ調に変換することが可能です。
また、日本風のアニメ表現との親和性も高く、提供されているスタイルに、日本アニメを想起させるタッチや西洋風、3Dアニメーションといった幅広い表現スタイルが用意されています。
にじジャーニーは、日本アニメのようなビジュアルに特化した生成AIです。
SoraやRunway、Klingがリアル映像や幻想的な映像表現を得意とするのに対し、にじジャーニーは漫画やアニ風の表現に強みがあります。
たとえば、可愛らしいキャラが躍動する短編アニメや、漫画のワンシーンのような動画を作る際に本領を発揮します。
以上を踏まえると、日本風のアニメーション制作を目的とする場合、「DomoAI」と「にじジャーニー」はいずれも有力な選択肢と言えると思います。
この2つのサービスは、一見似た「AIでアニメ風の動画を作るツール」ですが、その機能や用途には明確な違いがあります。
ここでは両サービスの主要なポイントを比較し、それぞれがどんなユーザーや目的に適しているかを整理したいと思います。
2つのサービスの料金や主な機能、特徴を比較した一覧表です(※2025年12月現在)。
| 比較項目 | にじジャーニー | DomoAI |
|---|---|---|
| 月額料金 | - Basic 10$ - Standard 30$ - Pro 60$ - Mega 120$ |
- Basic 9.99$ - Standard 27.99$ - Pro 69.99$ |
| 動画生成の基本単位 | 生成時間(GPU利用時間)で管理 | 付与されるクレジットで管理 |
| 主な特徴 | 日本アニメ風のイラストや水彩画のようなイラストが得意 | 実写動画をアニメ調に変換 / 音声に合わせたリップシング(ロパク)に対応 |
| 特記事項 | Relax Modeで実質無制限生成可能(Standard以上) | 無料クレジットあり / Relax Modeで実質無制限生成可能(Standard以上) |
| 商用利用 | 有料プランで商用利用可 | 有料プランで商用利用可 |
にじジャーニーの特徴として、多くの画像生成AIが「クレジット」といった単位を消費して生成をおこなうのに対し、にじジャーニーでは異なる仕組みが採用されています。
この仕組みでは、生成量の管理に「GPU Time(GPU利用時間)」という単位が使われており、Basicプランでは200分のGPU Timeが付与されます。
そして、画像や動画を生成するたびに、処理に使用された時間のGPU Timeが消費されていきます。
なお、GPU Timeの消費状況は、画面左メニュー下部にあるアカウントアイコンの「・・・(三点リーダー)」から「サブスクリプションの管理」を選択すると、使用状況の詳細を確認することができます。

画像例では、残りのGPU Timeが「3時間19分」あることを示しており、この時間内であれば、画像や動画を生成することができます。
2つのサービスの主な機能について、「テキスト」「画像」「動画/フレーム」などの入力形式ごとに比較した一覧表です(※2025年12月現在)。
| 機能 | にじジャーニー | DomoAI |
|---|---|---|
| テキスト → 画像 | ○可能 | ○可能 |
| テキスト → 動画 | ×基本不可 | ○可能 |
| 画像 → 画像 | ○可能 | ○可能 |
| 画像 → 動画 | ○可能 | ○可能 |
| 動画 → 動画 | ×基本不可 | ○可能 |
| フレーム → 動画 | △限定 (開始/終了フレームで指定) |
○可能 (複数フレームが可能) |
| 実写 → アニメ変換 | △限定 (画像のみ可能) |
○可能 (画像、動画ともに可能) |
| リップシンク(口パク) | ×基本不可 | ○可能 |
| 背景透過 | ○可能 | ○可能 |
にじジャーニーでは、テキストから画像を生成し、その静止画に動きを付けるといった使い方が可能です。
一方、DomoAIでは、テキスト、静止画、実写動画など幅広い入力形式に対応しており、実写映像のアニメ化や動画のスタイル変換など、生成から加工までを一貫しておこなえる汎用性の高さが特徴と言えるでしょう。
「にじジャーニー」と「DomoAI」で生成した画像を比較してみたいと思います。
今回は、「桜の木の下に立つ少女」という同一のシーン設定をもとに、両AIで画像を生成しました(設定はともにデフォルト(初期設定))。
使用したプロンプトは、以下の通りです。
A young girl standing under a cherry blossom tree in full bloom.
She is wearing a light spring dress, with gentle sunlight filtering through the petals.
Anime-style illustration, soft colors, detailed background, calm and emotional atmosphere.
The girl is facing slightly sideways, cherry blossom petals falling around her.
なお、使用したモデル(スタイル)は次の通りです。

にじジャーニーで生成された画像を見ると、少女の容姿や背景が鮮やかなアニメ調で描かれているだけでなく、構図やアングルにもバリエーションがあり、表現の幅広さが感じられます。

一方、DomoAIでは、比較的似通った構図の画像が生成される傾向が見られ、安定した画面構成で表現されている点が特徴です。
にじジャーニーを使って、アニメーションを作る流れとポイントを解説します。
ワークフローは、「作成(Create)」ページで完結するほど非常にシンプルです。
プロンプト(指示内容)を入力したうえで、設定アイコンから画像サイズ、モデル、美学(Aesthetics)、その他のオプションを必要に応じて調整します。
なお、プロンプトは日本語でも入力できますが、細かなニュアンスや構図を調整したい場合は、英語での入力がおすすめです。

日本語からは、イメージしづらい項目(設定)について補足します。
スタイライズ(-- stylize)は、生成される画像の芸術性や構図に影響します。低い値は、プロンプトに忠実ですが、芸術的でない画像が生成されます。高い値は、非常に芸術的だが、プロンプトとの関連性が低い画像が生成されます。
奇妙さ(-- weird)は、よりユニークで予期しない画像が生成されます。
バラエティ(-- chaos)は、画像の多様性に影響します。値が高いほど、より独特で予想外の結果や構図が生まれます。そして値が低いほど、より信頼性が高く、再現性の高い結果が得られます。
また、参照する画像を追加することで、一貫性のあるキャラクターを生成することも可能です。

「Niji Video」は、2025年6月にリリースされた動画生成機能です。
使い方はシンプルで、開始フレームと終了フレームにそれぞれ画像を指定するだけで、2つの画像の間を補完する短いアニメーション動画を生成できます。

たとえば、開始フレームに笑顔のキャラクター、終了フレームに驚いた表情のキャラクターを指定すると、笑顔から驚きへと表情が変化するアニメーションを生成できます。
また、終了フレームにある「ループ」のチェックボックスを有効にすると、動画の終わりが開始フレームと同じ画像になります。
すると、開始と終了が同一の画像となるため、生成された動画を繰り返し再生しても途切れのないループ動画として利用できます。
なお注意点として、2025年12月現在、「Niji Video」の開始フレームから終了フレームまでの動画尺は約5秒で固定されています。
そのため、開始フレームと終了フレームの間の動きが少ない画像や、適切なプロンプトでないまま生成すると、約5秒という時間を持て余し、間延びした印象の動画になりやすいです。
下記は、間延びしてしまった動画の失敗例になります。

テンポの良い映像に仕上げるには、動きの変化が想像しやすいプロンプトや画像を適切に配置することが大切なようです。
終了フレーム機能を活用することで、同じキャラクターをさまざまなシーンに登場させることができます。
たとえば、先ほど走っていた女性キャラクターを部屋の中に登場させたい場合は、終了フレームに「誰もいない部屋の画像」を指定します。
そのうえで、プロンプトに、
「少女が部屋に入って、手を振りながら笑う」
といった指示を与えます。

すると、部屋の中に入ってくる女性の動画が生成されました。
.gif)
ただ、終了フレームが無人の部屋の画像であるため、動きや合成に多少の違和感が生じますが、この機能を活用することで、お気に入りのキャラクターをさまざまな場所へ移動させることが可能です。
参考:How to specify an end frame on niji・journey!
以上が、基本的な使い方と新機能の「Niji Video」の説明でした。
直感的で分かりやすいインターフェイスのため、初心者の方でも手軽に画像や日本風のアニメーションを作成できるのが魅力だと思います。
続いてDomoAIの使い方と主な機能について説明します。
DomoAIでは、以下のような方法で動画を生成することが可能です。
今回はこれらの機能の中でも、DomoAIならではの特徴的な機能である「フレームから動画」と「主体のみ描く」に注目し、それぞれ説明していきます。
この機能は、複数の静止画(フレーム)を入力することで、それらの間を補完するアニメーション動画を自動生成するものです。
たとえば、物語の要所となるシーンのイラストを数枚用意しておけば、DomoAIがそれらを順に繋ぎ、動きのある滑らかなアニメーションへと仕上げてくれます。
Niji Videoとの大きな違いは主に2点ありますが、そのひとつが、動画の長さを1〜5秒の範囲で指定できる点です。
そのため、Niji Videoでは冗長になりがちだった「背を向けて走り去っていく少女」のようなシーンでも、DomoAIでは同一のプロンプトでも、生成時間を3秒に指定することで、テンポの良い自然な動画を生成することができました。

そしてもう1つの違いは、最大8枚までの画像を指定してアニメーションを生成できる点です。
このモードでは、最大8枚の画像を順番に配置し、各フレーム間の区間(A→B、B→C など)ごとに個別のプロンプトを設定できます。
さらに、各区間の再生時間を1〜8秒の範囲で調整できるため、シーンごとに動きのスピードを細かくコントロールすることも可能です。
フレーム間の区間に表示される「T」アイコンをクリックすると、その区間に対するプロンプト(指示内容)と再生時間(秒数)を設定できます。

すべてのフレーム区間にプロンプトと時間を設定したら、「生成」ボタンを押すと数分で動画が生成されます。
今回は、走り出した少女が、一旦立ち止まり振り向いてから、再び走り出す映像を作成しました。

なお、複数枚の画像を使用して、動画を生成する場合、以下の点に注意すると、イメージに近い動画が生成されやすくなります。
特に画像サイズについては、わずかでも異なると映像が破綻しやすくなるケースが見られました。
DomoAIの機能の1つに「主体のみ描く」というオプションがあります。
このオプションを有効にすると、背景は元の映像のまま保持しつつ、人物などの主体部分のみを指定したスタイルに変換することができます。

たとえば、女性が歩いている実写映像にこの機能を適用した場合、歩いている女性だけがアニメキャラクター風に変換され、背景は実写のまま残るといった表現が可能になります。

なお、上記の映像は、実写とアニメーションを切り替える際に、Adobe Premire Proで、エフェクト効果を追加しています。
このように、背景がリアル映像のまま、カメラの動きや照明効果も活かされ、人物だけが2次元になる映像を作ることができるのは、DomoAIの特徴の1つだと思います。
AIを活用して映像を作る際には、著作権や肖像権を含む法的・倫理的な配慮も忘れないようにしましょう。
特に、以下の点には注意が必要だと考えます。
にじジャーニーやDomoAIでは、自分で用意した画像や映像をアップロードしてAIに処理させることができます。
その際、第三者が権利を有する作品や人物の写真や映像を許可なく使用しないよう注意しましょう。
たとえば、市販アニメのキャラクター画像や有名人の写真などを無断で取り込み、学習素材として使用したり動画化したりすると、著作権侵害や肖像権侵害に該当する可能性があります。
素材を使用する場合は、自分で制作したオリジナル素材、もしくは利用条件を確認したうえでの権利フリー素材を選ぶことが重要です。
AIが高度化したことで、見た人を欺くような偽動画(フェイク動画)も容易に作成できるようになりました。
しかし、こうした映像を人を欺く目的で利用することは、社会的にも強く問題視されています。
特に、他人になりすましたり、事実ではない出来事を実際に起きたかのように見せかけて拡散すれば、社会的混乱を招くおそれもあります。
実際に日本国内でも、熊に関するフェイク動画が拡散され、公的機関が誤認する事例が発生するなど、社会問題となっています。
AIを用いた映像制作においては、人を欺く意図を持った動画は作らない・公開しないということが、制作者としての倫理的責任として求められていると考えます。
最後に、読者の方から寄せられそうな質問をQ&A形式でまとめました。
Q1.全くの初心者でも使えますか?
A1. はい、どちらのサービスも初心者に配慮したデザインになっており、直感的に操作できます。日本語解説記事も増えているので、ぜひ気軽にチャレンジしてみてください。
Q2.作った動画や画像は商用利用できますか?
A2. 有料プランであれば、基本的に商用利用可能です。ただし、学習をさせた画像や動画などに他人の著作物を使った場合などは別途その素材の権利処理が必要になります。また、公序良俗に反する利用はどのサービスでも禁止されていますので、常識の範囲で活用しましょう。
Q3.にじジャーニーとDomoAI、どちらを使えば良いでしょうか?
A3. 用途によって使い分けるのが理想です。オリジナルのキャラクターやシーンを一から生み出してアニメ映像にしたい場合は、にじジャーニーが向いています。一方、元になる映像やキャラクターのデザインが手元にあり、それを動かしたりアニメ風に変換したい場合はDomoAIが適しています。特に、実写動画をアニメ化したいニーズ(例:自社CMの映像をアニメテイストに加工など)にはDomoAIが適しています。
Q4. 動画の長さや処理時間に違いはありますか?
A4. 「Niji Video」は1クリップが約5秒固定で、長い動画にするには複数回生成して繋ぐ必要があります。一方、DomoAIは元動画や使用する機能次第ですが、20秒程度まで生成することができます。処理時間は混雑状況にもよりますが、どちらのサービスも数分程度で生成されます。
以上、よくある質問(FAQ)でした。
にじジャーニーとDomoAIという二つの強力なサービスを使いこなせば、プロ顔負けの日本風アニメーションを生み出すことも夢ではありません。
どちらも初心者でも扱いやすいツールなので、是非、触ってみてください。
最近の記事
© 2025 ドメインページ(株)
どーもあい