【2025】AIアニメの現状や課題、未来は?おすすめの制作ツール10選も!

Clara
DomoAi フィール・グッド・マネージャー

AI技術がアニメ制作の現場に革命をもたらし始めています。かつては想像もできなかったような表現や効率化が、AIの登場によって現実味を帯びてきました。背景美術やキャラクターデザイン、そしてアニメーションの自動生成まで、AIはアニメ制作のあらゆる領域でその潜在能力を発揮しつつあります。

本記事では「AIアニメ」に焦点を当て、その概要や既存のアニメ制作との違い、現状、課題、未来、おすすめの制作ツール10選、制作例などについて解説します。現在AIアニメに興味をお持ちの方や、今後AIアニメの制作を検討している方はぜひご一読ください。

【目次】

AIアニメとは?

AIアニメと既存のアニメ制作との違い

AIアニメの現状:どのようなことができるの?

1.テキストや画像を元にしたアニメ生成

2.キャラクターデザインの補助

3.動画生成の効率化

4.彩色・塗りミスの修正

5.BGM・効果音の生成・提案

AIアニメの課題:具体的な課題点は?

1.オリジナリティの懸念

2.表現の限界

3.著作権・倫理的な問題

AIアニメの未来:今後はどのようなことが期待できる?

1.クオリティの向上

2.表現の多様性と深化

3.技術革新との融合

AIアニメ制作ツールおすすめ10選【無料有】

1.DomoAI|実写動画と画像を高品質なアニメ・漫画風に変換するなら

2.MyEdit|AI画像・動画生成後にオリジナリティを追加できる豊富な編集機能

3.Drawever|背景除去や画質向上など実用的なAI画像処理機能を提供

4.Runway Gen-4|一貫性とリアリティを追求した高精度・高機能な動画生成AI

5.Filmora|直感的な操作性と豊富な編集機能でプロ品質の動画を 11

6.MorphStudio|カメラワークやフレームレートなど細かい生成オプションが魅力的

7.Animon.ai|無料でも無制限&ショート動画を大量に作成したい方なら

8.Vance.AI|AI画像・動画の高画質化に強み

9.ToonApp|ワンタップで手軽にアニメ風のイラストや似顔絵に変換

10.Canva|数万点以上の豊富なテンプレートと素材で画像・動画制作を効率化

AIアニメの制作例:Zheng Yi Sao(Pirate Queen)

まとめ:AIはアニメ制作に革新をもたらし、新時代の幕開けを告げる技術

AIアニメとは?

AIアニメとは、アニメーション制作のプロセスに人工知能(AI)技術を導入したアニメーション制作の手法、またはその手法を用いて制作されたアニメーション作品を指します。

AIアニメと既存のアニメ制作との違い

AIアニメと既存のアニメ制作には、主に以下のような違いがあります。

特徴 AIアニメ 既存のアニメ制作
制作プロセス AIが一部または大部分の工程を自動化・効率化。人間のクリエイターは監修や最終調整に注力 手作業による作画や背景美術、彩色、撮影、編集など、多くの工程を人間のクリエイターが担当
時間とコスト 工程の自動化により、制作時間とコストを大幅に削減 多くの時間と人手を要するため、制作に時間とコストが必要
表現の自由度 AIのアルゴリズムや学習データに依存する部分があり、意図しない表現が生まれる可能性 クリエイターの個性や経験に基づいた表現が可能
創造性 AIによる新たな発想や視点が加わることで、これまでになかった表現が生まれる可能性 人間の感性やアイデアが中心
修正の柔軟性 パラメータ調整などにより、比較的容易に修正できる場合がある 手作業による修正には時間と労力がかかる
学習と進化 大量のデータでAIを学習させることで、技術や表現力が向上する クリエイターの経験によって技術や表現力が向上する

AIアニメの現状:どのようなことができるの?

では、AIアニメの現状について見ていきましょう。ここでは5点ご紹介します。

1.テキストや画像を元にしたアニメ生成

「ハイテクな未来都市」「桜が舞う静かな田舎道」といったテキストによる指示を与えるだけで、AIがそれに応じたイメージを生成できます。また簡単な手描きのラフスケッチをAIに入力すれば、プロのイラストレーターが描いたような高精細な背景を生成することも可能です。

2.キャラクターデザインの補助

テキストの指示や簡単なパラメーター設定に基づいて、AIがオリジナルのキャラクターデザインを生成します。目や鼻、口、髪型など、キャラクターの各パーツをAIが自動で生成し、組み合わせることで多様なキャラクターを生成可能。また、既存のキャラクターデザインを基に、服装や表情、ポーズなどのバリエーションを生成することもできます。

3.動画生成の効率化

アニメーターが描いた原画と原画の間の動きをAIが自動で補完することで、作画枚数を減らし、制作時間を大幅に短縮できます。また、キャラクターのセリフに合わせて口の動きを自動的に生成することも可能です。

4.彩色・塗りミスの修正

線画に対して、指定された色やAIが判断した最適な色を自動で塗ることができます。シーンの雰囲気やキャラクターに合わせて、AIが効果的な色の組み合わせを提案。塗り残しやはみ出しは、AIが自動で塗りミスを検出して修正します。

5.BGM・効果音の生成・提案

シーンの雰囲気をテキスト・イラストなどでAIに伝えることで、適切なBGMを自動で生成してくれます。また、映像の内容に合わせて、AIが効果音の候補を提案してくれることもあります。

AIアニメの課題:具体的な課題点は?

AIアニメは大きな可能性を秘めている一方で、克服すべき課題もあります。ここでは3点ご紹介します。

1.オリジナリティの懸念

現在のAIは、学習データに基づいてパターン認識や組み合わせを行うことは得意ですが、既存のスタイルやトレンドから逸脱した、真に独創的なアイデアを生み出すことは難しいとされています。

2.表現の限界

AIは大量のデータを学習しますが、人間の持つ複雑な感情や微妙なニュアンスを完全に理解し、表現することはまだ困難です。キャラクターの細やかな表情の変化や、心に響く演技などをAIが自然に生成するには、更なる技術の発展が必要になるでしょう。

3.著作権・倫理的な問題

AIが学習データとして使用した素材の著作権や、AIが生成した映像の権利関係などについて曖昧な場合があり、法的な整備が追いついていない現状があります。また、AIが生成したコンテンツに偏見や差別的な表現が意図せず含まれてしまう懸念も存在します。

AIアニメの未来:今後はどのようなことが期待できる?

AIアニメの未来は、技術革新のスピードと、クリエイターや社会の受容度によって多岐にわたる可能性を秘めており、とてもエキサイティングな展望が広がっています。ここでは、主要な未来像について3点ご紹介します。

1.クオリティの向上

テキストや簡単なイメージを入力するだけで誰でも手軽にアニメーションを制作できるAIツールが普及し、個人の表現手段としての可能性が広がるでしょう。背景やキャラクターデザイン、アニメーション、彩色、撮影、編集といったアニメ制作のほぼ全ての工程において、AIによる高度な自動化が進み、制作期間の大幅な短縮、より少ない人数での高品質なアニメ制作が期待できます。

2.表現の多様性と深化

AIの予測不能な発想や、大量のデータ分析に基づく新しい視点が、これまで見たことのないユニークな映像表現を生み出す可能性があります。AIが人間の感情や動きをより深く学習することで、より現実的で感情豊かなキャラクターアニメーションの生成が期待できるでしょう。

3.技術革新との融合

AIが生成したアニメーションコンテンツが、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)といった没入型技術と融合することで、まったく新しいエンターテイメント体験が生まれる可能性があります。また、メタバース空間におけるアニメーションコンテンツの制作や、アバターの生成、インタラクションなどにAIが活用されることも考えられるでしょう。

AIアニメ制作ツールおすすめ10選【無料有】

現在、さまざまな種類のAIアニメ制作ツールが登場しており、用途やスキルレベルに合わせて選択肢が広がっています。多くのツールには無料プランやトライアル版が用意されているため、実際に試してみて、ご自身の制作スタイルや目的に合ったツールを見つけるのがおすすめです。ここでは10選ご紹介します。

1.DomoAI|実写動画と画像を高品質なアニメ・漫画風に変換するなら

DomoAI

(出典:DomoAI

概要:

DomoAIとは、ドモアイ株式会社が提供するAIによる画像・動画生成に特化したオンラインプラットフォームです。大きな強みはその手軽さとクオリティの高さにあります。写真や動画をアップロードして、ちょっとした言葉の入力や変換スタイルを選ぶだけで、まるでプロが作ったかのような素晴らしい画像やアニメーションがあっという間に生成できます。さらに感動するのは、実写をアニメ風に変える機能。「Anime v6」のような特定のAIモデルを使えば、ほんの数分で、まるで本物のアニメスタジオが制作したとしか思えないような映像が手に入ります。

具体的な機能:

  • 画像・動画から動画への変換
  • テキスト・画像による画像生成
  • イメージ・キャラクターアニメーション
  • AI画像・動画を高画質化/スタイル変換
  • 動画の背景浸透機能/リップシンク機能

おすすめのポイント:

  • アニメ風や映画風、イラスト風など、30種類以上の多様な動画スタイルに変換できるので、イメージにぴったりの表現方法が見つかりやすい
  • 変換後の動画でキャラクターや背景のブレが少ない。AI生成にありがちな不自然な歪みや動きが少なく、プロが手作業で作ったかのような自然な仕上がりに
  • 生成されたコンテンツは商用利用が可能

対応OS:

  • Windows
  • macOS
  • Linux
  • iOS
  • Android

料金:

  • 無料プランあり
  • $6.99/500クレジット/月(ベーシック)
  • $19.59/1,500クレジット/月 + 無制限のRelaxモード(スタンダード)
  • $48.99/4,000クレジット/月 + 無制限のRelaxモード(プロ)

※年払い

2.MyEdit|AI画像・動画生成後にオリジナリティを追加できる豊富な編集機能

MyEdit

(出典:MyEdit

概要:

MyEditとは、CyberLink社が提供するAIを搭載した画像・音声編集サービスです。「AIアニメ化」機能では、写真をアップロードするだけで、あっという間にアニメ風のキャラクターやイラストに変換できます。さらに驚くべきは、頭の中にぼんやりとあるイメージをテキストで打ち込むだけで、AIがオリジナルの画像や動画を生成してくれること。「こんなものが作りたい!」という漠然としたアイデアが、簡単に形になるので、クリエイティブな作業がとても楽しくなること間違いなしです。

具体的な機能:

  • AI画像・動画生成
  • 基本的な画像・動画・オーディオ編集
  • 画像修復・高画質化
  • AIアニメ化/AIアバター/AI3D映画化
  • AI文字起こし/AI音声強調/AI効果音作成

おすすめのポイント:

  • アメコミ風やポップアート、3Dアニメ、ゴッホ風など、豊富なアニメフィルターやアートスタイルが用意されている
  • さらにこだわりたい場合は、「もっとノスタルジックな雰囲気で」「光を強調して」などとテキストで指示を入力するだけで、AIがその言葉を読み取り、より具体的なアニメのタッチや雰囲気に調整
  • 基本的な画像編集機能もしっかり網羅されていて、切り抜きや回転、反転はもちろん、明るさやコントラストの調整、色々なフィルターの適用、タイトル・テロップ入力などができる

対応OS:

  • Windows
  • macOS
  • iOS
  • Android

料金:

  • 無料プランあり
  • 580円/月(画像編集プラン)
  • 980円/月(画像編集Proプラン)

※年払い

3.Drawever|背景除去や画質向上など実用的なAI画像処理機能を提供

Drawever

(出典:Drawever

概要:

Draweverとは、AI技術を活用して画像や写真を変換・生成するツールです。注目すべきは、アニメや漫画風イラストへの変換機能。高度な画像処理技術と、いわゆる「スタイル転送アルゴリズム」という技術を駆使しており、まるでプロのアニメーターが描いたような魅力的な作品が簡単に生成できます。さらに、低解像度の画像をAIの力で品質を損なわずに高解像度化できる機能も備わっているので、昔の画質の荒い写真も、まるで新品のように蘇らせることができます。初心者でも扱いやすいUI設計になっている点も素晴らしく、誰でも気軽にクリエイティブな作品を作れる魅力的なツールに思います。

具体的な機能:

  • 画像・写真をアニメ風に変換
  • テキストからの画像生成
  • 画像の高画質化
  • 画像の高解像度化
  • 不要な背景除去

おすすめのポイント:

  • 写真やアップロードした画像をさまざまなスタイルのアニメや漫画風のイラストに変換できる
  • 低解像度の画像を、AIの力で品質を損なわずに高解像度化できる
  • 彩度やコントラスト、明るさなどをAIが最適化してより鮮明で魅力的な画像に変換可能

対応OS:

  • Windows
  • macOS
  • iOS
  • Android

料金:

  • 無料プランあり(Free)
  • $10/175クレジット
  • $25/600クレジット
  • $50/1500クレジット
  • $100/3500クレジット

4.Runway Gen-4|一貫性とリアリティを追求した高精度・高機能な動画生成AI

(出典:Runway Gen-4

概要:

Runway Gen-4とは、Runway社が開発した最新のAI動画生成モデルです。このツールは「一貫性」と「リアリティ」の高さに魅力があります。テキストや画像をAIに伝えるだけで、短い動画が自動的に生成されるのですが、そのクオリティがピカイチ。特定のリファレンス画像に基づいて、その要素を維持したまま、多様なシーンや動きのある映像を生成できます。例えば、ベースとなる画像とテキストでの指示を組み合わせるだけで、同じ人物、同じ衣装、同じ背景を、複数のカットで簡単に再現可能です。

具体的な機能:

  • テキストから動画生成
  • 画像から動画生成
  • テキストと画像を組み合わせた動画生成
  • 視覚効果をAIが自動で生成する「GVFX」
  • ディレクターモード/カメラコントロール/マスク機能/スタイリゼーション機能/カスタムスタイル

おすすめのポイント:

  • 動画の中でシーンやカメラアングルが変わっても、キャラクターの顔の特徴や服装、体型などが一貫して保たれるため、キャラクターの「同一性」がしっかりと維持される
  • 感情のニュアンスや被写体の複雑な動きも、AIが正確に解釈して処理。肌の質感や髪の毛一本一本の揺れ、そして風景の細部に至るまで、驚くほど高精細に描かれるので本物の映像を見ているかのようなリアルな品質が実現
  • 従来のAI動画でありがちだった、不自然なカクつきやぎこちない動きも大幅に改善され、生成される映像は違和感なく、より滑らかで自然な動きを実現

対応OS:

  • Windows
  • macOS
  • iOS
  • Android

料金:

  • 無料プランあり(Free)
  • $12(Standard)
  • $28(Pro)
  • $76(Unlimited)
  • 要相談(Enterprise)

※年払い

5.Filmora|直感的な操作性と豊富な編集機能でプロ品質の動画を

Filmora

(出典:Filmora

概要:

Filmoraとは、Wondershare社が開発・提供する動画編集ソフトウェアです。おすすめのポイントは、動画編集が初めての人でも、すぐにプロっぽい動画が作れてしまう直感的な操作性と豊富な編集機能です。カットやトリミング、結合、クロップ、回転、反転、速度調整といった基本的な編集機能はもちろん、BGMの追加やノイズ除去、音量調整、フェードイン・アウトさらにはボイスチェンジャーまで、音声に関する機能も充実しているので、映像だけでなく音にもこだわった動画が制作できます。

具体的な機能:

  • AI画像・動画生成/AI音声・動画補正
  • AIスマートカットアウト/AIテキストベース/AIカラパレット
  • AI自動字幕生成(オートキャプション)
  • AIノイズ除去/AIサウンドエフェクト生成
  • AIポートレートカットアウト/AIオブジェクトリムーバー

おすすめのポイント:

  • 「AIスタイル」機能を活用して、写真をカートゥーン、プリンセス、3Dアニメなどさまざまなスタイルに変換
  • アニメーションプリセットやモーションプリセット、動画の見た目をアニメ調に近づけるためのエフェクトやフィルターが多数用意
  • 自動字幕生成やノイズ除去、AIカラー補正などのAI機能で誰でも手軽に動画のクオリティを高められる

対応OS:

  • Windows
  • macOS
  • iOS
  • Android

料金:

  • 無料版あり
  • 6,980円/年/税込(ベーシック年間プラン)
  • 7,980円/年/税込(アドバンス年間プラン)
  • 8,980円/年/税込(永続ライセンス)

6.MorphStudio|カメラワークやフレームレートなど細かい生成オプションが魅力的

MorphStudio

(出典:MorphStudio

概要:

MorphStudioとは、AI技術を駆使して動画を生成するツールです。このツールで特に魅力を感じるのは、その多機能性と柔軟性。テキストや画像、既存の動画から新しい動画を簡単に生成できるので、動画制作の初心者からプロまで、どんなレベルの人でも満足できるはず。また、AIを使ってゼロからアニメーション要素の強い動画を生成したり、実写風の動画をアニメスタイルに変換したりすることも可能。動画の長さやフレームレート、カメラワーク、カメラモーションの強度など細かい設定ができる点も優秀なポイントです。

具体的な機能:

  • テキスト・画像から動画生成
  • スケッチからアニメ生成
  • カメラコントロール/モーション強度調整/動画の長さ調整
  • スタイル転送/プロンプトオプション
  • 複数の動画をつなぎ合わせる機能/動画エンハンサー/アップスケーラー/動画内のオブジェクト除去

おすすめのポイント:

  • 生成される動画のさまざまな要素を細かく制御できるため、ユーザーの意図を反映した作品を作りやすい
  • 音声と映像を同期させて、キャラクターがまるで本当に話しているかのように口の動きを生成する「リップシンク機能」が魅力的
  • 動画の長さやフレームレート、カメラワーク、カメラモーションの強度など細かい設定が可能

対応OS:

  • Windows
  • macOS
  • iOS
  • Android

料金:

  • 無料プランあり(Free)
  • $7.99/月(Basic)
  • $28.99/月(Pro)
  • $79.99/月(Premier)

※年払い

7.Animon.ai|無料でも無制限&ショート動画を大量に作成したい方なら

Animon.ai

(出典:Animon.ai

概要:

Animon.aiとは、2025年4月25日に日本国内でサービスを開始した、日本発のアニメ制作に特化したAI動画生成プラットフォームです。注目すべきは、静止画1枚と簡単なプロンプト指示だけで、わずか数秒から数分のショートアニメを制作できる点。また、他社のアニメーションツールや生成AIと違い、無料版でも生成回数に制限がないという点も大きな強みです。SNSなどのショート動画を短時間で大量に作成したいという方にはもってこいのツールといえるでしょう。

具体的な機能:

  • アニメーション動画生成
  • 画像・テキスト入力による動画生成
  • 高速生成と効率化
  • AI自動編集
  • 多様なアニメーション表現/複数の演技パターン生成

おすすめのポイント:

  • 初心者からプロのアニメーターまで、専門知識がなくても直感的に扱える設計
  • 静止画をアップロード後、『こういう動きで』『こんなシーンで』とテキストで伝えるだけで、AIが自動的にアニメーション動画を生成
  • キャラクターの複雑な動き、背景との位置関係を表す構図、ダイナミックなカメラワーク、そしてキャラクターの細やかな感情表現に至るまで、プロレベルの品質といえるえる印象

対応OS:

  • Windows
  • macOS
  • iOS
  • Android

料金:

  • 無料プランあり(Starter)
  • $9.9/月(Fans)
  • 上限なし(Studio)

8.Vance.AI|AI画像・動画の高画質化に強み

Vance.AI

(出典:Vance.AI

概要:

Vance.AIとは、AI技術を駆使した画像と動画の編集・加工ツールです。特に強みと感じたポイントは、動画の高画質化。低解像度の動画であっても、AIがピクセル単位で緻密に解析・最適化してくれるおかげで、720Pから最大8Kまで、鮮明でディテール豊かな映像に変換できます。この際、不要なノイズも自動で除去してくれるので、どんなに粗い動画でもクリアで高品質な仕上がりになります。

具体的な機能:

  • SDRをHDRに変換
  • 動画編集/動画フレームを120FPSに補間
  • 画像や動画から不要なノイズを除去/AI補正
  • インターレース解除
  • AIを活用して写真・画像をアニメ化・漫画化

おすすめのポイント:

  • 画像の解像度を品質を損なわずに最大40倍まで、動画の解像度を720Pから最大8Kまで高画質化可能
  • 「AIフォトレストレーション」機能を使えば、古かったり、傷んでいたり、ぼやけていたりする写真もAIが自動で修復してくれるため、歴史的な写真や大切な思い出の写真を蘇らせられる
  • 画像や動画から不要な背景を削除して、別の背景に置き換えることも可能。クリエイティブなプロジェクトで特定の被写体を際立たせたりする際に有効

対応OS:

  • Windows
  • macOS
  • iOS
  • Android

料金:

  • 16,500円(税込)/年/1人

※年払い

9.ToonApp|ワンタップで手軽にアニメ風のイラストや似顔絵に変換

ToonApp

(出典:ToonApp

概要:

ToonAppとは、Lyrebird Studioが開発・提供している人気のAIアニメフィルターアプリです。最も推したいポイントは、写真をスマホでワンタップするだけでアニメ風にできる手軽さとスピード感。特に人物の顔写真が、あっという間にアニメ風のイラストや似顔絵に変換できる点には感動します。2D漫画風や3D似顔絵風、リアルな絵柄、ビッグヘッドなど、たくさんのフィルターが用意されているので、自分の好みに合ったタッチが見つかるはず。他にも、加工後のイラストに合わせて背景をぼかしたり、全く別の背景に置き換えたりできる機能も搭載されています。

具体的な機能:

  • ワンタップで写真からアニメ/漫画風に変換
  • 多様なアニメスタイルの選択
  • 背景の変更と加工
  • 全身アニメ化
  • フィルター調整/エフェクト/追加/テキストの挿入

おすすめのポイント:

  • ワンタップで手軽にアニメ風のイラストや似顔絵に変換
  • ディズニー風やアメコミ風、手書き風、2D漫画風、3D似顔絵など多様な絵柄やフィルターが用意されている
  • 顔認識機能で顔部分を自動で切り取って加工することもできる

対応OS:

  • iOS
  • Android

料金:

  • 基本無料
  • アプリ内課金あり

10.Canva|数万点以上の豊富なテンプレートと素材で画像・動画制作を効率化

Canva

(出典:Canva

概要:

Canvaとは、オンライン上で簡単に美しいデザインを作成できるグラフィックデザインツールです。初心者でも簡単に美しいデザインを制作できるのが最大の魅力で、数万点以上の豊富なテンプレートや素材、そして感覚的に扱えるドラッグ&ドロップの操作性により、デザインのノウハウがなくても短時間で思い通りの作品を制作できます。多くの機能を「無料」で利用できるので、気軽にデザイン制作を行える点も魅力的です。

具体的な機能:

  • 豊富なテンプレートと素材
  • 写真・動画編集機能
  • AIを活用したスマート機能
  • プレゼンテーション機能
  • 共同編集・共有機能

おすすめのポイント:

  • 具体的なキーワードを入力することで、AIが自動で動画を生成してくれる「マジック生成」機能がアニメーション制作に便利。生成された動画は、Canvaエディターでさらに編集・調整が可能
  • 写真に動きをつけたいとき、パンやフェード、ズーム、ポップなど、多彩なアニメーション効果を選べる。ダイナミックなマスクエフェクトを使えば、絵画を描くように写真の一部をブラシの線、スケッチ風の線、あるいはインクが広がるような効果をおしゃれに表示したり隠したりも可能
  • 複数のメンバーで同じ画像・動画プロジェクトを共有し、リアルタイムで共同編集することが可能。チームでの動画制作にも適している

対応OS:

  • Windows
  • macOS
  • iOS
  • Android

料金:

  • 無料(Canva無料)
  • 11,800円(税込)/年/1人(Canvaプロ)
  • 15,000円(税込)/年/1人(Canvaチームス)
  • 要相談(Canvaエンタープライズ)

※年払い

AIアニメの制作例:Zheng Yi Sao(Pirate Queen)

AIアニメの制作例:Zheng Yi Sao(Pirate Queen)

(出典:Yahoo! news

現在、商業的な長編アニメで全面的にAIが活用されている例はまだ少ないですが、短編作品や実験的なプロジェクト、アニメ制作の一部の工程でAIが導入されるケースが増えています。

例えば、マレーシアのFuture StudiosとシンガポールのFizzDragonが共同制作し、2025年4月24日に公開された大作『Zheng Yi Sao(Pirate Queen)』。「世界初の完全AI生成長編映画」とされており、映像やシーン生成、脚本編集、アニメーション、ポストプロダクションにAIツールが活用されています。内容は、実在した女海賊の物語を描いた中国語の映画です。

まとめ:AIはアニメ制作に革新をもたらし、新時代の幕開けを告げる技術

本記事では「AIアニメ」に焦点を当て、その概要や既存のアニメ制作との違い、現状、課題、未来、おすすめの制作ツール10選、制作例などについて解説しました。

AIは単なる効率化のツールではなく、アニメーションという芸術の新たな可能性を切り拓く偉大な技術といえます。AIアニメの未来は、技術の進化と人間の創造性の融合にかかっています。両者が手を取り合い、新たな表現領域を切り拓くことで、アニメは更なる進化を遂げることになるでしょう。今後のAIアニメの進化から目が離せません。

AI技術がアニメ制作の現場に革命をもたらし始めています。かつては想像もできなかったような表現や効率化が、AIの登場によって現実味を帯びてきました。背景美術やキャラクターデザイン、そしてアニメーションの自動生成まで、AIはアニメ制作のあらゆる領域でその潜在能力を発揮しつつあります。

本記事では「AIアニメ」に焦点を当て、その概要や既存のアニメ制作との違い、現状、課題、未来、おすすめの制作ツール10選、制作例などについて解説します。現在AIアニメに興味をお持ちの方や、今後AIアニメの制作を検討している方はぜひご一読ください。

【目次】

AIアニメとは?

AIアニメと既存のアニメ制作との違い

AIアニメの現状:どのようなことができるの?

1.テキストや画像を元にしたアニメ生成

2.キャラクターデザインの補助

3.動画生成の効率化

4.彩色・塗りミスの修正

5.BGM・効果音の生成・提案

AIアニメの課題:具体的な課題点は?

1.オリジナリティの懸念

2.表現の限界

3.著作権・倫理的な問題

AIアニメの未来:今後はどのようなことが期待できる?

1.クオリティの向上

2.表現の多様性と深化

3.技術革新との融合

AIアニメ制作ツールおすすめ10選【無料有】

1.DomoAI|実写動画と画像を高品質なアニメ・漫画風に変換するなら

2.MyEdit|AI画像・動画生成後にオリジナリティを追加できる豊富な編集機能

3.Drawever|背景除去や画質向上など実用的なAI画像処理機能を提供

4.Runway Gen-4|一貫性とリアリティを追求した高精度・高機能な動画生成AI

5.Filmora|直感的な操作性と豊富な編集機能でプロ品質の動画を 11

6.MorphStudio|カメラワークやフレームレートなど細かい生成オプションが魅力的

7.Animon.ai|無料でも無制限&ショート動画を大量に作成したい方なら

8.Vance.AI|AI画像・動画の高画質化に強み

9.ToonApp|ワンタップで手軽にアニメ風のイラストや似顔絵に変換

10.Canva|数万点以上の豊富なテンプレートと素材で画像・動画制作を効率化

AIアニメの制作例:Zheng Yi Sao(Pirate Queen)

まとめ:AIはアニメ制作に革新をもたらし、新時代の幕開けを告げる技術

AIアニメとは?

AIアニメとは、アニメーション制作のプロセスに人工知能(AI)技術を導入したアニメーション制作の手法、またはその手法を用いて制作されたアニメーション作品を指します。

AIアニメと既存のアニメ制作との違い

AIアニメと既存のアニメ制作には、主に以下のような違いがあります。

特徴 AIアニメ 既存のアニメ制作
制作プロセス AIが一部または大部分の工程を自動化・効率化。人間のクリエイターは監修や最終調整に注力 手作業による作画や背景美術、彩色、撮影、編集など、多くの工程を人間のクリエイターが担当
時間とコスト 工程の自動化により、制作時間とコストを大幅に削減 多くの時間と人手を要するため、制作に時間とコストが必要
表現の自由度 AIのアルゴリズムや学習データに依存する部分があり、意図しない表現が生まれる可能性 クリエイターの個性や経験に基づいた表現が可能
創造性 AIによる新たな発想や視点が加わることで、これまでになかった表現が生まれる可能性 人間の感性やアイデアが中心
修正の柔軟性 パラメータ調整などにより、比較的容易に修正できる場合がある 手作業による修正には時間と労力がかかる
学習と進化 大量のデータでAIを学習させることで、技術や表現力が向上する クリエイターの経験によって技術や表現力が向上する

AIアニメの現状:どのようなことができるの?

では、AIアニメの現状について見ていきましょう。ここでは5点ご紹介します。

1.テキストや画像を元にしたアニメ生成

「ハイテクな未来都市」「桜が舞う静かな田舎道」といったテキストによる指示を与えるだけで、AIがそれに応じたイメージを生成できます。また簡単な手描きのラフスケッチをAIに入力すれば、プロのイラストレーターが描いたような高精細な背景を生成することも可能です。

2.キャラクターデザインの補助

テキストの指示や簡単なパラメーター設定に基づいて、AIがオリジナルのキャラクターデザインを生成します。目や鼻、口、髪型など、キャラクターの各パーツをAIが自動で生成し、組み合わせることで多様なキャラクターを生成可能。また、既存のキャラクターデザインを基に、服装や表情、ポーズなどのバリエーションを生成することもできます。

3.動画生成の効率化

アニメーターが描いた原画と原画の間の動きをAIが自動で補完することで、作画枚数を減らし、制作時間を大幅に短縮できます。また、キャラクターのセリフに合わせて口の動きを自動的に生成することも可能です。

4.彩色・塗りミスの修正

線画に対して、指定された色やAIが判断した最適な色を自動で塗ることができます。シーンの雰囲気やキャラクターに合わせて、AIが効果的な色の組み合わせを提案。塗り残しやはみ出しは、AIが自動で塗りミスを検出して修正します。

5.BGM・効果音の生成・提案

シーンの雰囲気をテキスト・イラストなどでAIに伝えることで、適切なBGMを自動で生成してくれます。また、映像の内容に合わせて、AIが効果音の候補を提案してくれることもあります。

AIアニメの課題:具体的な課題点は?

AIアニメは大きな可能性を秘めている一方で、克服すべき課題もあります。ここでは3点ご紹介します。

1.オリジナリティの懸念

現在のAIは、学習データに基づいてパターン認識や組み合わせを行うことは得意ですが、既存のスタイルやトレンドから逸脱した、真に独創的なアイデアを生み出すことは難しいとされています。

2.表現の限界

AIは大量のデータを学習しますが、人間の持つ複雑な感情や微妙なニュアンスを完全に理解し、表現することはまだ困難です。キャラクターの細やかな表情の変化や、心に響く演技などをAIが自然に生成するには、更なる技術の発展が必要になるでしょう。

3.著作権・倫理的な問題

AIが学習データとして使用した素材の著作権や、AIが生成した映像の権利関係などについて曖昧な場合があり、法的な整備が追いついていない現状があります。また、AIが生成したコンテンツに偏見や差別的な表現が意図せず含まれてしまう懸念も存在します。

AIアニメの未来:今後はどのようなことが期待できる?

AIアニメの未来は、技術革新のスピードと、クリエイターや社会の受容度によって多岐にわたる可能性を秘めており、とてもエキサイティングな展望が広がっています。ここでは、主要な未来像について3点ご紹介します。

1.クオリティの向上

テキストや簡単なイメージを入力するだけで誰でも手軽にアニメーションを制作できるAIツールが普及し、個人の表現手段としての可能性が広がるでしょう。背景やキャラクターデザイン、アニメーション、彩色、撮影、編集といったアニメ制作のほぼ全ての工程において、AIによる高度な自動化が進み、制作期間の大幅な短縮、より少ない人数での高品質なアニメ制作が期待できます。

2.表現の多様性と深化

AIの予測不能な発想や、大量のデータ分析に基づく新しい視点が、これまで見たことのないユニークな映像表現を生み出す可能性があります。AIが人間の感情や動きをより深く学習することで、より現実的で感情豊かなキャラクターアニメーションの生成が期待できるでしょう。

3.技術革新との融合

AIが生成したアニメーションコンテンツが、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)といった没入型技術と融合することで、まったく新しいエンターテイメント体験が生まれる可能性があります。また、メタバース空間におけるアニメーションコンテンツの制作や、アバターの生成、インタラクションなどにAIが活用されることも考えられるでしょう。

AIアニメ制作ツールおすすめ10選【無料有】

現在、さまざまな種類のAIアニメ制作ツールが登場しており、用途やスキルレベルに合わせて選択肢が広がっています。多くのツールには無料プランやトライアル版が用意されているため、実際に試してみて、ご自身の制作スタイルや目的に合ったツールを見つけるのがおすすめです。ここでは10選ご紹介します。

1.DomoAI|実写動画と画像を高品質なアニメ・漫画風に変換するなら

DomoAI

(出典:DomoAI

概要:

DomoAIとは、ドモアイ株式会社が提供するAIによる画像・動画生成に特化したオンラインプラットフォームです。大きな強みはその手軽さとクオリティの高さにあります。写真や動画をアップロードして、ちょっとした言葉の入力や変換スタイルを選ぶだけで、まるでプロが作ったかのような素晴らしい画像やアニメーションがあっという間に生成できます。さらに感動するのは、実写をアニメ風に変える機能。「Anime v6」のような特定のAIモデルを使えば、ほんの数分で、まるで本物のアニメスタジオが制作したとしか思えないような映像が手に入ります。

具体的な機能:

  • 画像・動画から動画への変換
  • テキスト・画像による画像生成
  • イメージ・キャラクターアニメーション
  • AI画像・動画を高画質化/スタイル変換
  • 動画の背景浸透機能/リップシンク機能

おすすめのポイント:

  • アニメ風や映画風、イラスト風など、30種類以上の多様な動画スタイルに変換できるので、イメージにぴったりの表現方法が見つかりやすい
  • 変換後の動画でキャラクターや背景のブレが少ない。AI生成にありがちな不自然な歪みや動きが少なく、プロが手作業で作ったかのような自然な仕上がりに
  • 生成されたコンテンツは商用利用が可能

対応OS:

  • Windows
  • macOS
  • Linux
  • iOS
  • Android

料金:

  • 無料プランあり
  • $6.99/500クレジット/月(ベーシック)
  • $19.59/1,500クレジット/月 + 無制限のRelaxモード(スタンダード)
  • $48.99/4,000クレジット/月 + 無制限のRelaxモード(プロ)

※年払い

2.MyEdit|AI画像・動画生成後にオリジナリティを追加できる豊富な編集機能

MyEdit

(出典:MyEdit

概要:

MyEditとは、CyberLink社が提供するAIを搭載した画像・音声編集サービスです。「AIアニメ化」機能では、写真をアップロードするだけで、あっという間にアニメ風のキャラクターやイラストに変換できます。さらに驚くべきは、頭の中にぼんやりとあるイメージをテキストで打ち込むだけで、AIがオリジナルの画像や動画を生成してくれること。「こんなものが作りたい!」という漠然としたアイデアが、簡単に形になるので、クリエイティブな作業がとても楽しくなること間違いなしです。

具体的な機能:

  • AI画像・動画生成
  • 基本的な画像・動画・オーディオ編集
  • 画像修復・高画質化
  • AIアニメ化/AIアバター/AI3D映画化
  • AI文字起こし/AI音声強調/AI効果音作成

おすすめのポイント:

  • アメコミ風やポップアート、3Dアニメ、ゴッホ風など、豊富なアニメフィルターやアートスタイルが用意されている
  • さらにこだわりたい場合は、「もっとノスタルジックな雰囲気で」「光を強調して」などとテキストで指示を入力するだけで、AIがその言葉を読み取り、より具体的なアニメのタッチや雰囲気に調整
  • 基本的な画像編集機能もしっかり網羅されていて、切り抜きや回転、反転はもちろん、明るさやコントラストの調整、色々なフィルターの適用、タイトル・テロップ入力などができる

対応OS:

  • Windows
  • macOS
  • iOS
  • Android

料金:

  • 無料プランあり
  • 580円/月(画像編集プラン)
  • 980円/月(画像編集Proプラン)

※年払い

3.Drawever|背景除去や画質向上など実用的なAI画像処理機能を提供

Drawever

(出典:Drawever

概要:

Draweverとは、AI技術を活用して画像や写真を変換・生成するツールです。注目すべきは、アニメや漫画風イラストへの変換機能。高度な画像処理技術と、いわゆる「スタイル転送アルゴリズム」という技術を駆使しており、まるでプロのアニメーターが描いたような魅力的な作品が簡単に生成できます。さらに、低解像度の画像をAIの力で品質を損なわずに高解像度化できる機能も備わっているので、昔の画質の荒い写真も、まるで新品のように蘇らせることができます。初心者でも扱いやすいUI設計になっている点も素晴らしく、誰でも気軽にクリエイティブな作品を作れる魅力的なツールに思います。

具体的な機能:

  • 画像・写真をアニメ風に変換
  • テキストからの画像生成
  • 画像の高画質化
  • 画像の高解像度化
  • 不要な背景除去

おすすめのポイント:

  • 写真やアップロードした画像をさまざまなスタイルのアニメや漫画風のイラストに変換できる
  • 低解像度の画像を、AIの力で品質を損なわずに高解像度化できる
  • 彩度やコントラスト、明るさなどをAIが最適化してより鮮明で魅力的な画像に変換可能

対応OS:

  • Windows
  • macOS
  • iOS
  • Android

料金:

  • 無料プランあり(Free)
  • $10/175クレジット
  • $25/600クレジット
  • $50/1500クレジット
  • $100/3500クレジット

4.Runway Gen-4|一貫性とリアリティを追求した高精度・高機能な動画生成AI

(出典:Runway Gen-4

概要:

Runway Gen-4とは、Runway社が開発した最新のAI動画生成モデルです。このツールは「一貫性」と「リアリティ」の高さに魅力があります。テキストや画像をAIに伝えるだけで、短い動画が自動的に生成されるのですが、そのクオリティがピカイチ。特定のリファレンス画像に基づいて、その要素を維持したまま、多様なシーンや動きのある映像を生成できます。例えば、ベースとなる画像とテキストでの指示を組み合わせるだけで、同じ人物、同じ衣装、同じ背景を、複数のカットで簡単に再現可能です。

具体的な機能:

  • テキストから動画生成
  • 画像から動画生成
  • テキストと画像を組み合わせた動画生成
  • 視覚効果をAIが自動で生成する「GVFX」
  • ディレクターモード/カメラコントロール/マスク機能/スタイリゼーション機能/カスタムスタイル

おすすめのポイント:

  • 動画の中でシーンやカメラアングルが変わっても、キャラクターの顔の特徴や服装、体型などが一貫して保たれるため、キャラクターの「同一性」がしっかりと維持される
  • 感情のニュアンスや被写体の複雑な動きも、AIが正確に解釈して処理。肌の質感や髪の毛一本一本の揺れ、そして風景の細部に至るまで、驚くほど高精細に描かれるので本物の映像を見ているかのようなリアルな品質が実現
  • 従来のAI動画でありがちだった、不自然なカクつきやぎこちない動きも大幅に改善され、生成される映像は違和感なく、より滑らかで自然な動きを実現

対応OS:

  • Windows
  • macOS
  • iOS
  • Android

料金:

  • 無料プランあり(Free)
  • $12(Standard)
  • $28(Pro)
  • $76(Unlimited)
  • 要相談(Enterprise)

※年払い

5.Filmora|直感的な操作性と豊富な編集機能でプロ品質の動画を

Filmora

(出典:Filmora

概要:

Filmoraとは、Wondershare社が開発・提供する動画編集ソフトウェアです。おすすめのポイントは、動画編集が初めての人でも、すぐにプロっぽい動画が作れてしまう直感的な操作性と豊富な編集機能です。カットやトリミング、結合、クロップ、回転、反転、速度調整といった基本的な編集機能はもちろん、BGMの追加やノイズ除去、音量調整、フェードイン・アウトさらにはボイスチェンジャーまで、音声に関する機能も充実しているので、映像だけでなく音にもこだわった動画が制作できます。

具体的な機能:

  • AI画像・動画生成/AI音声・動画補正
  • AIスマートカットアウト/AIテキストベース/AIカラパレット
  • AI自動字幕生成(オートキャプション)
  • AIノイズ除去/AIサウンドエフェクト生成
  • AIポートレートカットアウト/AIオブジェクトリムーバー

おすすめのポイント:

  • 「AIスタイル」機能を活用して、写真をカートゥーン、プリンセス、3Dアニメなどさまざまなスタイルに変換
  • アニメーションプリセットやモーションプリセット、動画の見た目をアニメ調に近づけるためのエフェクトやフィルターが多数用意
  • 自動字幕生成やノイズ除去、AIカラー補正などのAI機能で誰でも手軽に動画のクオリティを高められる

対応OS:

  • Windows
  • macOS
  • iOS
  • Android

料金:

  • 無料版あり
  • 6,980円/年/税込(ベーシック年間プラン)
  • 7,980円/年/税込(アドバンス年間プラン)
  • 8,980円/年/税込(永続ライセンス)

6.MorphStudio|カメラワークやフレームレートなど細かい生成オプションが魅力的

MorphStudio

(出典:MorphStudio

概要:

MorphStudioとは、AI技術を駆使して動画を生成するツールです。このツールで特に魅力を感じるのは、その多機能性と柔軟性。テキストや画像、既存の動画から新しい動画を簡単に生成できるので、動画制作の初心者からプロまで、どんなレベルの人でも満足できるはず。また、AIを使ってゼロからアニメーション要素の強い動画を生成したり、実写風の動画をアニメスタイルに変換したりすることも可能。動画の長さやフレームレート、カメラワーク、カメラモーションの強度など細かい設定ができる点も優秀なポイントです。

具体的な機能:

  • テキスト・画像から動画生成
  • スケッチからアニメ生成
  • カメラコントロール/モーション強度調整/動画の長さ調整
  • スタイル転送/プロンプトオプション
  • 複数の動画をつなぎ合わせる機能/動画エンハンサー/アップスケーラー/動画内のオブジェクト除去

おすすめのポイント:

  • 生成される動画のさまざまな要素を細かく制御できるため、ユーザーの意図を反映した作品を作りやすい
  • 音声と映像を同期させて、キャラクターがまるで本当に話しているかのように口の動きを生成する「リップシンク機能」が魅力的
  • 動画の長さやフレームレート、カメラワーク、カメラモーションの強度など細かい設定が可能

対応OS:

  • Windows
  • macOS
  • iOS
  • Android

料金:

  • 無料プランあり(Free)
  • $7.99/月(Basic)
  • $28.99/月(Pro)
  • $79.99/月(Premier)

※年払い

7.Animon.ai|無料でも無制限&ショート動画を大量に作成したい方なら

Animon.ai

(出典:Animon.ai

概要:

Animon.aiとは、2025年4月25日に日本国内でサービスを開始した、日本発のアニメ制作に特化したAI動画生成プラットフォームです。注目すべきは、静止画1枚と簡単なプロンプト指示だけで、わずか数秒から数分のショートアニメを制作できる点。また、他社のアニメーションツールや生成AIと違い、無料版でも生成回数に制限がないという点も大きな強みです。SNSなどのショート動画を短時間で大量に作成したいという方にはもってこいのツールといえるでしょう。

具体的な機能:

  • アニメーション動画生成
  • 画像・テキスト入力による動画生成
  • 高速生成と効率化
  • AI自動編集
  • 多様なアニメーション表現/複数の演技パターン生成

おすすめのポイント:

  • 初心者からプロのアニメーターまで、専門知識がなくても直感的に扱える設計
  • 静止画をアップロード後、『こういう動きで』『こんなシーンで』とテキストで伝えるだけで、AIが自動的にアニメーション動画を生成
  • キャラクターの複雑な動き、背景との位置関係を表す構図、ダイナミックなカメラワーク、そしてキャラクターの細やかな感情表現に至るまで、プロレベルの品質といえるえる印象

対応OS:

  • Windows
  • macOS
  • iOS
  • Android

料金:

  • 無料プランあり(Starter)
  • $9.9/月(Fans)
  • 上限なし(Studio)

8.Vance.AI|AI画像・動画の高画質化に強み

Vance.AI

(出典:Vance.AI

概要:

Vance.AIとは、AI技術を駆使した画像と動画の編集・加工ツールです。特に強みと感じたポイントは、動画の高画質化。低解像度の動画であっても、AIがピクセル単位で緻密に解析・最適化してくれるおかげで、720Pから最大8Kまで、鮮明でディテール豊かな映像に変換できます。この際、不要なノイズも自動で除去してくれるので、どんなに粗い動画でもクリアで高品質な仕上がりになります。

具体的な機能:

  • SDRをHDRに変換
  • 動画編集/動画フレームを120FPSに補間
  • 画像や動画から不要なノイズを除去/AI補正
  • インターレース解除
  • AIを活用して写真・画像をアニメ化・漫画化

おすすめのポイント:

  • 画像の解像度を品質を損なわずに最大40倍まで、動画の解像度を720Pから最大8Kまで高画質化可能
  • 「AIフォトレストレーション」機能を使えば、古かったり、傷んでいたり、ぼやけていたりする写真もAIが自動で修復してくれるため、歴史的な写真や大切な思い出の写真を蘇らせられる
  • 画像や動画から不要な背景を削除して、別の背景に置き換えることも可能。クリエイティブなプロジェクトで特定の被写体を際立たせたりする際に有効

対応OS:

  • Windows
  • macOS
  • iOS
  • Android

料金:

  • 16,500円(税込)/年/1人

※年払い

9.ToonApp|ワンタップで手軽にアニメ風のイラストや似顔絵に変換

ToonApp

(出典:ToonApp

概要:

ToonAppとは、Lyrebird Studioが開発・提供している人気のAIアニメフィルターアプリです。最も推したいポイントは、写真をスマホでワンタップするだけでアニメ風にできる手軽さとスピード感。特に人物の顔写真が、あっという間にアニメ風のイラストや似顔絵に変換できる点には感動します。2D漫画風や3D似顔絵風、リアルな絵柄、ビッグヘッドなど、たくさんのフィルターが用意されているので、自分の好みに合ったタッチが見つかるはず。他にも、加工後のイラストに合わせて背景をぼかしたり、全く別の背景に置き換えたりできる機能も搭載されています。

具体的な機能:

  • ワンタップで写真からアニメ/漫画風に変換
  • 多様なアニメスタイルの選択
  • 背景の変更と加工
  • 全身アニメ化
  • フィルター調整/エフェクト/追加/テキストの挿入

おすすめのポイント:

  • ワンタップで手軽にアニメ風のイラストや似顔絵に変換
  • ディズニー風やアメコミ風、手書き風、2D漫画風、3D似顔絵など多様な絵柄やフィルターが用意されている
  • 顔認識機能で顔部分を自動で切り取って加工することもできる

対応OS:

  • iOS
  • Android

料金:

  • 基本無料
  • アプリ内課金あり

10.Canva|数万点以上の豊富なテンプレートと素材で画像・動画制作を効率化

Canva

(出典:Canva

概要:

Canvaとは、オンライン上で簡単に美しいデザインを作成できるグラフィックデザインツールです。初心者でも簡単に美しいデザインを制作できるのが最大の魅力で、数万点以上の豊富なテンプレートや素材、そして感覚的に扱えるドラッグ&ドロップの操作性により、デザインのノウハウがなくても短時間で思い通りの作品を制作できます。多くの機能を「無料」で利用できるので、気軽にデザイン制作を行える点も魅力的です。

具体的な機能:

  • 豊富なテンプレートと素材
  • 写真・動画編集機能
  • AIを活用したスマート機能
  • プレゼンテーション機能
  • 共同編集・共有機能

おすすめのポイント:

  • 具体的なキーワードを入力することで、AIが自動で動画を生成してくれる「マジック生成」機能がアニメーション制作に便利。生成された動画は、Canvaエディターでさらに編集・調整が可能
  • 写真に動きをつけたいとき、パンやフェード、ズーム、ポップなど、多彩なアニメーション効果を選べる。ダイナミックなマスクエフェクトを使えば、絵画を描くように写真の一部をブラシの線、スケッチ風の線、あるいはインクが広がるような効果をおしゃれに表示したり隠したりも可能
  • 複数のメンバーで同じ画像・動画プロジェクトを共有し、リアルタイムで共同編集することが可能。チームでの動画制作にも適している

対応OS:

  • Windows
  • macOS
  • iOS
  • Android

料金:

  • 無料(Canva無料)
  • 11,800円(税込)/年/1人(Canvaプロ)
  • 15,000円(税込)/年/1人(Canvaチームス)
  • 要相談(Canvaエンタープライズ)

※年払い

AIアニメの制作例:Zheng Yi Sao(Pirate Queen)

AIアニメの制作例:Zheng Yi Sao(Pirate Queen)

(出典:Yahoo! news

現在、商業的な長編アニメで全面的にAIが活用されている例はまだ少ないですが、短編作品や実験的なプロジェクト、アニメ制作の一部の工程でAIが導入されるケースが増えています。

例えば、マレーシアのFuture StudiosとシンガポールのFizzDragonが共同制作し、2025年4月24日に公開された大作『Zheng Yi Sao(Pirate Queen)』。「世界初の完全AI生成長編映画」とされており、映像やシーン生成、脚本編集、アニメーション、ポストプロダクションにAIツールが活用されています。内容は、実在した女海賊の物語を描いた中国語の映画です。

まとめ:AIはアニメ制作に革新をもたらし、新時代の幕開けを告げる技術

本記事では「AIアニメ」に焦点を当て、その概要や既存のアニメ制作との違い、現状、課題、未来、おすすめの制作ツール10選、制作例などについて解説しました。

AIは単なる効率化のツールではなく、アニメーションという芸術の新たな可能性を切り拓く偉大な技術といえます。AIアニメの未来は、技術の進化と人間の創造性の融合にかかっています。両者が手を取り合い、新たな表現領域を切り拓くことで、アニメは更なる進化を遂げることになるでしょう。今後のAIアニメの進化から目が離せません。