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2026年、FIFAワールドカップが、アメリカ・カナダ・メキシコの3か国を舞台に、48チームが参加する過去最大規模の大会として開催されました。
世界中のサッカーファンが試合に熱狂するなか、盛り上がりはスタジアムやテレビの前だけにとどまりません。
YouTubeやTikTok、Xなどでは、試合の感想や応援動画、戦術解説、観戦リアクションなど、多くのコンテンツが日々発信されています。
そして近年は、生成AIの進化によって、私たちも“見る側”として楽しむだけではなく、自ら映像を作って発信できるようになりました。
たとえば、自分がスタジアムの観客席にいるような映像、歓声と紙吹雪に包まれた勝利の瞬間、国際サッカー大会のハイライトを思わせるような映像なども、AI動画生成ツールを使えば、手軽に作成することができます。
はじめまして、Ny@Tech(にゃテック)と申します。
私はこれまでWebマーケティングに携わる一方で、2024年頃から生成AIが持つ表現力と可能性に注目し、さまざまな動画生成AIツールを検証してきました。
今回は、私も普段から活用している動画生成ツール**「DomoAI(ドモエーアイ)」のSeedance 2.0を使って、W杯ハイライト風動画の作成方法や、スタジアムで観戦しているような映像を作る方法を紹介**していきます。
DomoAI(ドモエーアイ)は、テキストや画像、動画をもとに、AIで映像や画像を生成・編集できる動画生成AIサービスです。
文章で作りたい場面を伝えて動画を生成したり、画像(静止画)に動きやカメラワークを加えたり、手持ちの動画をアニメ風やイラスト風へ変換したりと、映像制作に役立つさまざまな機能を備えています。
DomoAIは、シンガポールの「DOMOAI PTE. LTD.」が運営するサービスです。
当初はDiscord上で提供されていましたが、その後、ブラウザから直感的に操作できるWebアプリケーション版が公開されました。
現在では世界中で利用されており、動画・画像生成に特化したAIツールのひとつとして知られています。
代表的な機能は、次のとおりです。
特にDomoAIは、既存動画をアニメ風へ変換する機能や、キャラクターに動き・音声を加える機能をまとめて利用できる点が特徴となっています。
また、本記事で紹介する**「Seedance 2.0」を使えば、画像をもとに、カメラワークや動きだけでなく、環境音・効果音を含む動画を生成することもできます。**
DomoAIには、無料またはトライアルとして試せる利用枠のほか、複数の有料プランが用意されています。
有料プランは、毎月付与されるクレジットを使って動画や画像、音声を生成する仕組みとなっています。
なお、動画の種類や長さ、使用するモデルなどによって必要なクレジット数は異なります。
| 項目 | ベーシック | スタンダード | プロ |
|---|---|---|---|
| 月払い料金 | 9.99ドル/月 | 27.99ドル/月 | 69.99ドル/月 |
| 年払い時の月額料金 | 6.99ドル/月 | 19.59ドル/月 | 48.99ドル/月 |
| 月間クレジット | 500 | 1,500 | 4,000 |
| Relaxモード | 非対応 | 無制限 | 無制限 |
| 高速生成レーン | 3 | 3 | 6 |
| ウォーターマーク | なし | なし | なし |
| 商用利用 | ○ | ○ | ○ |
クレジットには、月額プランで毎月付与されるものと、必要に応じて追加購入できるものがあります。
ただし、月額プランで付与される未使用クレジットは、次月へ繰り越すことはできません。
つまり、動画をあまり作らない月があっても、余った分を翌月へ持ち越せない点には注意が必要です。
また、DomoAIの特徴的な機能のひとつが、スタンダードプラン以上で利用できる「Relax(リラックス)モード」です。
これは、混雑状況によっては生成開始まで待ち時間が発生するものの、クレジットを消費せずに生成できる仕組みです。
そのため、すぐに結果を確認したい場合はFastモード、複数パターンを試したい場合や時間に余裕がある場合はRelaxモード、というように使い分けるとよいでしょう。
なお、DomoAIの利用規約では、生成したコンテンツの権利は利用者に帰属し、法令や第三者の権利を守ることを条件に商用利用できるとされています。
Seedance 2.0は、画像をもとに映像と音声を含む動画を生成できる、DomoAIで利用できるモデルのひとつです。
画像を1枚アップロードし、「どのような動きにしたいか」「カメラをどう動かしたいか」「どのような音や雰囲気を加えたいか」をテキストプロンプトで指定することで、人物や背景の動き、カメラワーク、全体の雰囲気、環境音や効果音などを含んだ映像を生成することができます。
なお、Seedance 2.0には、次の2種類があります。
「Seedance 2.0」モデルは高品質な動画を生成できる一方で、5秒・720pの動画を1回生成するだけで120クレジットを消費します。
そのため、何度も生成し直す場合は、クレジット消費が大きくなる点に注意が必要です。
ここからは、実際にDomoAIを使って映像を作る流れを紹介します。
今回は、サッカー史に残る名場面として世界的に知られる、1986年6月22日開催のFIFAワールドカップ・メキシコ大会準々決勝、「アルゼンチン対イングランド戦」のワンシーンをモチーフに、AI動画を制作してみます。
なお、後述しますが、実在選手の肖像権やチームロゴの権利など、法的に配慮すべき点が多いため、本記事ではオリジナルキャラクターによる「アニメーション風の再現映像」として制作します。
ストーリーボードとは、動画の「設計図」のようなものです。
どの場面を、どの順番で見せるのか、人物をどう動かすのか、カメラをどこから撮るのかといった内容を、画像や文章であらかじめ整理します。
このようなストーリーボードを用意しておくと、「どのような映像を作りたいのか」をAIに伝えやすくなります。
下記の画像は、今回の動画制作で実際に使用したストーリーボードです。

上記の様なストーリーボードを作成していきますが、ゼロから人間の手だけで作るのは手間がかかるため、ChatGPTやGeminiなどのツールに相談しながら作成します。
たとえば、ストーリーボードを作る際は、AIに次のような内容を伝えて相談するといいと思います。
自分は、次のように依頼しました。

また、今回のサッカーのような競技の場合、AIはサッカーのルールやプレー中の位置関係を、常に正確に理解・再現できるわけではありません。
そのため、一度の生成で完成形を目指すのではなく、出力されたストーリーボードを確認しながら、修正を重ねてイメージに近づけていくといいと思います。
画像(カット)に番号を振ることで、個別のコマを修正することも可能です。

なお、今回使用したストーリーボードは、左メニューから「AI画像 > 画像編集」機能から、GPT Image 2モデルを使用して作成しました。
ストーリーボードを作成したら、次はそれをもとに映像を生成していきます。
もし思いどおりの映像にならない場合は、動画生成用のプロンプト作成についても、ChatGPTやGeminiなどのAIツールに相談するとよいでしょう。
特に、今回のようなサッカーのように動きや位置関係が複雑な競技では、プロンプトの精度が仕上がりを大きく左右します。
そのため、AIの力を借りながら内容を調整していくのがおすすめです。
今回は、スタジアムの歓声や環境音などのネイティブ音声を生成でき、カメラワークや動きの表現も強化された「Seedance 2.0」を使って動画を作成します。
操作手順は、左メニューの「AIビデオ」→「画像→動画生成」を開き、モデルで「Seedance 2.0」を選択します。
その後、画面比率、動画の長さ、解像度、オーディオの有無を設定し、プロンプトを入力して生成ボタンを押します。
なお、ストーリーボード内の画像にカット番号を入れている場合は、最終的な動画にその番号が表示されないよう、「不要な番号や文字は入れない」とプロンプト内で指示しておくと安心です。

なお、この記事執筆時点では、「Seedance 2.0」はRelaxモードの対象外です。
短時間で試作したい場合は「Seedance 2.0 Fast」でプロンプトや構成を調整し、ある程度イメージが固まった段階で「Seedance 2.0」を使って本番用の動画を生成する、という使い分けも有効です。
「Seedance 2.0」では、ナレーションを含む音声を映像と同時に生成することも可能です。
ただ、日本語のナレーションのように、発音や言い回しを細かく調整したい場合は、映像とは別に音声を生成したほうが失敗を抑えやすく、意図した内容に近づけやすいです。
DomoAIには、ネイティブ音声を生成できる「音声読み上げ」機能が用意されています。
そのため、今回はスタジアムの歓声や効果音などは「Seedance 2.0」で生成し、解説ナレーションは「音声読み上げ機能」を使って作成しました。
操作する際は、左メニューから「AIビデオ」を選択し、画面上部のプルダウンメニューで「音声読み上げ」を選択します。
記事執筆時点では、女性4種類・男性4種類、合計8種類の音声から選択できるので、試聴しながら、動画の雰囲気や解説の内容に合う声を選びましょう。

次に、プロンプト欄へ読み上げてもらいたい文章を入力します。
必要に応じて、セリフの一部に感情表現や声のトーンを指定することも可能です。
たとえば、ゴール直前は緊張感のある声、得点シーンでは興奮した声といったように演出を加えることで、より臨場感のあるナレーションに仕上げやすくなります。

もちろん、音声読み上げ機能は日本語にも対応しています。
今回入力した「ゴーーーーール」のように、伸ばし方に特徴がある表現についても、意図した内容に近いナレーションが生成されました。
DomoAIには「ワールドカップAIビデオジェネレーター」という、サッカー・ワールドカップをテーマにした専用ジェネレーター(テンプレート)が用意されています。
「ワールドカップAIビデオジェネレーター」は、写真やキャラクター画像、AI生成画像、テキストプロンプトなどをもとに、サッカーやワールドカップをイメージした動画を作成できる一覧ページです。

このジェネレーターを使うことで、次のような映像を手軽に作成できます。
それでは実際に、「ワールドカップAIビデオジェネレーター」を使って、サッカー大会の雰囲気を楽しめる映像を作成していきます。
「ワールドカップAIビデオジェネレーター」の一覧から、作りたい映像に合うテンプレートを選択します。
次に、差し替えたい人物の写真をアップロードし、生成ボタンを押すだけで、テンプレートの動きや演出を活かした映像を作成できます。
なお、テンプレートにはあらかじめプロンプトが設定されていますが、必要に応じて追加の指示を加えることも可能です。

下記のように、テレビでサッカーを観戦していた人物が、国際サッカー大会の会場でゴールを決めるようなシーンへ展開する映像も、テンプレートを使って簡単に作成することができました。
なお、映像に合わせた音声もあわせて生成されます。
ほかにも、スタジアムで自撮りをしているような映像を作成することも可能です。
こちらも「ワールドカップAIビデオジェネレーター」の一覧から、バンダナを着けた女性が表示されているテンプレートを選択し、先ほどと同様に差し替えたい人物の写真をアップロードします。
初期設定のプロンプトには、ブラジルを応援している内容となっていたので、Google翻訳を利用して、応援チームを日本に修正しました。

そして、実際に生成された映像がこちらです。
「日本、頑張れ~~」といった台詞や、最後に興奮している言葉も一緒に生成されました。
このように、「ワールドカップAIビデオジェネレーター」を活用すれば、写真1枚とテンプレートを組み合わせるだけで、スタジアム観戦やゴールシーンを思わせるワールドカップ風の映像を手軽に作成できます。
動画生成AIを使って、画像や映像を作る際は、肖像権や著作権、商標権などに注意が必要です。
特に、FIFAワールドカップを題材にした映像では、公式ロゴ、エンブレム、選手の肖像、チームユニフォーム、放送映像など、複数の権利が関わる可能性があります。
ここでは、ワールドカップをイメージしたオリジナル映像を作る際に、押さえておきたい注意点を紹介します。
FIFAワールドカップに関連するコンテンツは、ロゴ、エンブレム、公式映像、選手肖像、チームユニフォームなど、複数の権利が関わる可能性があります。
DomoAIの「World Cup AI Video Generator」でも、公式ロゴ、保護されたマーク、実在選手の肖像、放送映像は、権利者から許可を得ている場合にのみ使用するよう案内されています。
そのため、動画を作る際は、次のような素材を使うと比較的安全です。
「ワールドカップそのもの」を再現するのではなく、国際サッカー大会の熱気やスタジアムの雰囲気を参考にした、オリジナル映像として制作することが大切です。
参考:DomoAI公式「World Cup AI Video Generator」
テレビ中継、公式配信、公式ハイライト、SNSなどで見つけた試合映像を、許可なく動画制作の素材として使うことは避けましょう。
これは、完成した動画を公開する場合だけでなく、AIサービスへ入力する素材としてアップロードする場合も同様です。
また、第三者がスタジアムで撮影してSNSや動画サイトへ投稿した映像についても、投稿者や権利者の許可なく利用するのも避けましょう。
FIFAは、公式ロゴや大会関連の知的財産、放送権などを権利者へ許諾しており、公式知的財産を使って、スポンサーや公式ライセンシーであるかのような印象を与える行為を避けるよう案内しています。
映像を作る際は、実際の試合映像を使う代わりに、AIで生成したオリジナルのスタジアム、観客、選手、紙吹雪、サッカー場などを使用しましょう。
なお、企業サイト、広告、アフィリエイト記事、商品販売ページなど、商用性のある場面でFIFAワールドカップを題材にした映像を使用する場合は、事前に知的財産に詳しい専門家へ確認することをおすすめします。
参考:FIFA「FIFA World Cup 26 Intellectual Property Guidelines」
最後に、DomoAIの基本機能や、Seedance 2.0を使った動画生成について、よくある疑問をQ&A形式でまとめます。
Q1. DomoAIは日本語に対応していますか?
また、プロンプトは日本語でも入力できますが、映像の内容やモデルによっては、英語で指示したほうが意図した動きや演出が反映されやすいケースもあります。
Q2.DomoAIで作成した動画は商用利用できますか?
たとえば、SNS動画、広告素材、クライアントワーク、収益化した動画コンテンツなどへの利用も想定されています。
ただし、実在人物の写真、他社ロゴ、公式映像、著作物、放送素材などを入力・使用する場合は、別途権利確認が必要です。
Q3.Seedance 2.0とSeedance 2.0 Fastの違いは?
一方、Seedance 2.0 Fastは、試作クリップを生成するための軽量モデルにはなりますが、それでもコストは他のモデルと比べると高めになります。
Q4: DomoAI上で動画を編集できますか?
A4: タイムラインを使った本格的な動画編集はできません。複数の動画や音声を組み合わせて1本の作品に仕上げたい場合は、Adobe Premiere Pro、CapCut、Final Cut Proなどの動画編集ソフトを使用しましょう。
Q5.Relaxモードとは何ですか?
なお、Relaxモードはスタンダードプランとプロプランで利用でき、ベーシックプランでは利用できません。また、モデルや機能によってはRelaxモードの対象外となる場合があるため、生成前に画面上の設定を確認してください。
以上、DomoAIとSeedance 2.0に関するよくある質問でした。
本記事で紹介した手順を参考に、まずは画像1枚と短いプロンプトから、AI動画生成を試してみてください。
DomoAIを活用すれば、スタジアム観戦風の動画、ハイライト風のアニメーション、応援メッセージ動画など、アイデア次第でさまざまな映像表現を形にできます。
気になった方は、まずは無料登録をして試してみてください。
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